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![]() ◆北野工房のまち ・・・・・昭和6年竣工、市立北野小学校を再生したアットホームな観光施設 神戸滞在の初日、風見鶏の館(旧トーマス邸、明治37年築)と、萌黄の館(旧シャープ邸(明治36年築)という2館の異人館を見学後、筆者が訪れたのが港のそばにある旧居留地と、北野の異人館街を結ぶトアロードだった。かつて北野の異人館に、トアホテルという外国資本のホテルが建っていたことから、この通りの名称が定着したという。港から異人館街までなだらかな傾斜が続く、神戸を代表する美しい坂道である。 そのトアロードの坂上に、数本の大木に隠れるようにして一軒のコンクリート建築が建っている。冒頭の写真でご覧いただいたのがその作品であるが、見事な葉の茂りぶりでその全容が把握しづらい。 しかし大きくとられた窓や、洒落た庇の付いた玄関口などを見ていただくと、この作品がとても優れたものだということを、お分かり頂けるのではないだろうか。特に山側に設けられた階段室の縦長のガラス窓などは、とても目を引くものである。 現在この建物は〔北野工房のまち〕という、地元ゆかりの工芸品や食品などのショップが入居する人気スポットになっているが、以前は神戸市立の北野小学校の校舎として使われていたものを再生活用したものである。なおこの校舎は昭和6(1931)年に竣工した、歴史的建造物でもあるのだ。 ちなみに北野小学校は、阪神淡路大震災が発生した翌年の平成8(1996)年に、隣の諏訪山小学校と統合され閉校。しかし閉校直後よりこの校舎保存を求める声が、卒業生や地元住民などから数多く寄せられ、神戸市が保存再生を決断する。そして震災から3年後、閉校から2年後にあたる平成10(1998)年に、このモダンなコンクリート校舎が〔北野工房のまち〕として生まれ変わるのであった。 また〔北野工房のまち〕活用に際し、諏訪山方面の北側校舎が解体されたが、残された校舎は小学校時代の雰囲気を崩さないような改修がされているのが、この作品の最大の特徴である。 また同時代に日本の大都市に建設された小学校舎と同様、子供たちの歩幅を考慮した緩やかな階段や、アーチ型の天井になっている廊下など、コンクリート建築の固さを感じさせない、とても優しい作りになっているのも見逃してはならない点だろう。 そして館内で特に注目して頂きたいのが、3階講堂に続く階段室に吊り下げられた年代物のシャンデリア。アールデコ調のデザインが印象的なこのインテリア、以前は講堂に取り付けられていたそうだが、阪神淡路大震災で大破してしまったという。そこで関係者は残された部品をもとに修復し、この美しいシャンデリアが蘇ったそうである。 そのようなエピソードを知ってしまうと、思わず胸が熱くなってしまう素敵な調度品である。 ちなみにモダンでありながら、優しさに満ち溢れたこの鉄筋コンクリート校舎、神戸市の営繕課が設計を手掛けている。神戸市営繕課といえば、戦前に神戸で活躍した灘出身の建築家・清水栄二(1896~1964)が、在籍していたことでも知られる営繕組織だ。また注目したいのは、清水が神戸市の営繕課長を務めていた、大正10(1921)年から大正15(1926)年ころから、既に20数軒の鉄筋コンクリート小学校舎を制作していたということである。 これは六大都市の中でもかなり早い事例で、神戸市が先見性を持って公共建築を建てていたかが伺える。そのような小学校建築のエキスパートが建てたのが、この小学校舎だったのである。 なお今回の旅では時間が足りなく訪問できなかったが、神戸市内の長田区には昭和4(1929)年に竣工した市立二葉小学校の旧校舎を再生した、ふたば学舎という市施設があるという。次回神戸を訪問する際には、こちらも見学してみたいと思った筆者である。他の観光施設と違いゆっくり寛げる施設であった。 ◆北野工房のまち(旧神戸市立北野小学校) ◎設計:神戸市営繕課 ◎施工:清水組 ◎竣工:昭和6(1931)年 ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て、一部鉄骨造 ◎所在地:神戸市中央区中山手通3-17-1 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() *************************************************************
★参考文献・資料 「北野工房のまちホームページ」 「建築家 清水栄二の経歴と建築活動について」川島智生氏論文、日本建築学会計画論文集・第544号、2001年6月 ★撮影・・・・・2017年4月
by sy-f_ha-ys
| 2017-05-27 09:27
| ◆昭和モダン建築探訪
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Comments(2)
以前、神戸のレトロ巡りをしたとき、
ココに寄りました。 廃校の再利用、 運動場も駐車場に使えるし、 素敵な発想だと感心しました。 耐震の問題はクリアしなくてはなりませんが、 こういう動き、 全国に広がってほしいですね。
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j-garden-hirastoさま、函館や横浜のように一休みする公園が少ない神戸にあって、小学校舎を再利用したこの施設は有難い存在でした。観光地を巡るシティーループの停留所になっていたり、なかなか面白い場所ですよね。
このようなリノベーションが増えると、本当に素晴らしいことだと思います。
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