![]() by ヨウタロウ研究員 カテゴリ
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◆このブログの写真は当サイト製作者の撮影によるものですが、それだけでは全てを紹介しきれないため、大正から昭和初期に発行された当時の書籍・建築関連の雑誌・新聞等の記事・図版を一部転載しております。またそれらの出典元になる書籍と発行日時、一部のものは所蔵元を明記させていただきました。著作権をお持ちの方には、個人的な学術研究・非営利な発表ということで、ご理解いただければ幸いと存じております。 なお、一部イラスト・写真等は、製作者・遺族の方より承諾を得て、紹介させて頂いております。 ◆当ブログ製作者は、建築業や建築学に携わっていない、素人研究家です。建築用語や構造説明に誤りがある可能性もございます。そのつど御指摘していただければ幸いです。 ◆本ブログ掲載の写真および図版、記事内容の無断転用はご遠慮ください。但し私が撮影した写真に関しては、建築保存活動や学術発表など非営利目的での使用でしたら転載は構いません(大した写真では御座いませんが・・・・)。もし使用したい写真がございましたら、その記事のコメント欄に、目的・公開先等などをご一報ください。なおその際は、当ブログの出展である事を明記お願いいたします。 ◆また本ブログの記事内容と関連のないコメント、トラックバックは削除させていただく場合もございますので、予めご了承ください。 **************** ★excite以外のリンク --------------------- ❖分離派建築博物館 ❖収蔵庫・壱號館 ❖新・我愛西安、観光と生活情報 ❖建築ノスタルジア ❖トロンボーン吹きてっちゃんの独り言 ~函館応援プログ~ ❖虚数の森 Forest of im aginary number ❖MEGU 「めぐ」を究めよう ❖中央区立明石小学校の保存活動 タグ
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![]() ・・・・・大正11年に竣工した、和風ベースの重厚な西洋館 九月に入っても蒸し暑い日々が続く、このところの東京。今日はちょっと気合を入れて、久しぶりに一人カメラ持参で少しだけ建築探訪をしてきた。向かった先は埼玉県の南西部にある入間市である。 東京池袋から西武鉄道の特急電車に乗って約35分の場所にある入間、市内の大半が丘陵地や台地ということもあり、そのような立地を利用し、全国的にも有名な狭山茶が栽培されている事でも知られる町である。今日の入間市訪問のいちばんの目的は、この日特別公開されていた河原町にある入間市西洋館を見学するためだった。 山の中腹にある西武線の入間市駅から、急な坂道を下ること約数分、自動車の往来が騒々しい国道16号線沿いに、重厚な佇まいの入間市西洋館はあった。狭山茶どころの入間に何故このような立派な洋館が建っているのかというと、入間にかってあった石川組製糸の経営者・石川幾太郎(1855~1934)が、来客者の迎賓館的な目的を兼ねてこの西洋館を建てたのだという。 ちなみに石川幾太郎は地元入間の出身。明治26(1893)年より製糸業の操業を開始し、地元入間を拠点に埼玉県の狭山・川越、福島・愛知・三重などに工場を置く、昭和の初め頃は全国屈指の製糸会社だったという。またこの会社の創業者・石川幾太郎は、弟が熱心なカトリック信者だった影響で、自らもカトリックに改宗。その影響もあってか幾太郎は、女工たちの雇用形態の改善を考え夜学校や日曜学校を開設するなど、慈善事業にも手を広げている。 但し石川組製糸は、関東大震災や昭和初期の世界大恐慌、化学繊維の登場などによって、経営が悪化し、昭和12(1937)年には会社は倒産してしまった。それから七十五年、石川組製糸時代の栄光を物語る唯一の遺構が、この西洋館なのである。 さて大正10年ころに竣工したという旧石川組製糸西洋館、設計は入間の隣町・狭山出身で、帝国大学卒の建築家・室岡惣七(1885~?)が担当している。 またこの入間西洋館、外観も重厚だが、その内部も大正期の作品とは思えないほど重厚な作りである。ユーゲントシュティール風デザインの建物正面の屋根窓や、室内のアールヌーヴォー調の調度品などに、大正の香りを感じさせる箇所があるものの、その他は明治期に建てられた洋館かと錯覚するような、佇まいなのだ。例えば天井は、洋室・和室問わず和風の格子天井だったりする。 これは筆者の勝手な推測だが、施主の石川幾太郎は欧米からのバイヤーが多く訪れることを想定し、屋敷内のデザインにわざと和風の演出を、多く盛り込んだのではないかとも想像してしまった。東大出身の建築家をわざわざ招いてこの西洋館を建てた事を考えても、この和風のベースにした演出は確信的なものだったと思えてくるのだ。 入間市西洋館、その存在は以前から知っていたが、この町と大正という時代を照らし合わせてみると、凄く魅力的に見えてきてしまった今回の訪問だった。本格的な改修が終わり、広く公開される日が来るのが待ち遠しいものである・・・・・。 ![]() ◎設計:室岡惣七 ◎施工:関根平蔵 ◎竣工:大正11(1922)年ころ ◎構造:木造化粧タイル張り2階建て ◎所在地:埼玉県入間市河原町13-13 ❖国登録有形文化財 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ★参考文献・資料 『入間市ホームページ・旧石川組西洋館の世界』 ★撮影・・・・・2013年9月
by sy-f_ha-ys
| 2013-09-07 20:12
| ◆大正モダン建築探訪
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Comments(2)
特別公開でしたか。
さすがに内部も上質な造りですね。 天井板も高級そうだし、 ステンドグラスも見事です。 もう行くことはなさそうなので 見せてもらって感謝します。(^o^)
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gipsypapaさま、
特別公開や予約見学というパターンは、 予定を合わせたり、予約するのが面倒なので、 滅多に行きませんが(苦笑)、 この時は日時を合わせて見学して参りました。 外観はちょっと不恰好ですが、とても素敵なお屋敷でしたよ。
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