by ヨウタロウ研究員 カテゴリ
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◆このブログの写真は当サイト製作者の撮影によるものですが、それだけでは全てを紹介しきれないため、大正から昭和初期に発行された当時の書籍・建築関連の雑誌・新聞等の記事・図版を一部転載しております。またそれらの出典元になる書籍と発行日時、一部のものは所蔵元を明記させていただきました。著作権をお持ちの方には、個人的な学術研究・非営利な発表ということで、ご理解いただければ幸いと存じております。 なお、一部イラスト・写真等は、製作者・遺族の方より承諾を得て、紹介させて頂いております。 ◆当ブログ製作者は、建築業や建築学に携わっていない、素人研究家です。建築用語や構造説明に誤りがある可能性もございます。そのつど御指摘していただければ幸いです。 ◆本ブログ掲載の写真および図版、記事内容の無断転用はご遠慮ください。但し私が撮影した写真に関しては、建築保存活動や学術発表など非営利目的での使用でしたら転載は構いません(大した写真では御座いませんが・・・・)。もし使用したい写真がございましたら、その記事のコメント欄に、目的・公開先等などをご一報ください。なおその際は、当ブログの出展である事を明記お願いいたします。 ◆また本ブログの記事内容と関連のないコメント、トラックバックは削除させていただく場合もございますので、予めご了承ください。 **************** ★excite以外のリンク --------------------- ❖分離派建築博物館 ❖収蔵庫・壱號館 ❖新・我愛西安、観光と生活情報 ❖建築ノスタルジア ❖トロンボーン吹きてっちゃんの独り言 ~函館応援プログ~ ❖虚数の森 Forest of im aginary number ❖MEGU 「めぐ」を究めよう ❖建築日誌 ❖中央区立明石小学校の保存活動 タグ
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・・・・・モダンで伝統的、浅草に残る日本初の地下鉄施設 東京で今いちばんホットな乗り物と言えば、東京メトロ。 2004年の株式会社移行後からおこなわれているCMや新車両導入などのイメージ戦略も相俟ってか、個人的には乗るのが楽しみな交通機関である。 またこれは最近知ったのだが、現在9路線ある東京メトロの総営業キロ数は195キロとのこと。ちなみに関東の在来私鉄で、二番目の路線規模を誇る西武鉄道の総営業キロ数が179キロなので、東京メトロはそれを上回っていることになる訳だ。 一部地上路線もある東京メトロだが、その大部分は都会の地下を走っていると考えるとやはりこの営業キロ数は凄いなと、この頃メトロを利用するたびに感じる筆者である。 さて皆さんもご存じのように日本初の地下鉄は、昭和2年12月開通の上野~浅草間2・2キロ。当初は東京地下鉄道として開通したもので、現在の銀座線の一部にあたる。 またこの路線、戦後に開通した地下鉄では殆ど見かけない駅構内にある重厚な鋼鉄製の柱なども必見だが、もう一つ忘れてはいけないものがある。それは駅構内への出入り口上屋。冒頭でご覧頂いた写真は浅草駅吾妻橋寄りにある出入り口だが、これは地下鉄開通当時に造られたものなのだという。なお浅草駅のほかにも、この二つ隣駅にあたる稲荷町駅にも開通当時から使われている上屋が現存している。 またこの二駅の出入り口の設計を手掛けたのは、建築家の今井兼次(1895~1987)だという。当ブログでも今井の作品は早稲田大学の旧図書館、演劇博物館を紹介させていただいたが、大正末から昭和の日本を代表する建築家である。 そしてこの浅草の上屋だが、寺社のような和風のデザイン。思いっきり「ベタ」な感じがするデザインではあるが、浅草のイメージにこれがピタリと合っている。また上屋の一部分には〔地下鉄出入口〕が図案化された鉄製の格子飾りも取り付けられているが、このデザインはいかにも昭和初期ならではのもので、ちらりとそのセンスの良さも伺わせる。戦後の無個性な地下鉄出入り口に比べると、何だか楽しくなってしまう演出である。 日々慌ただしく変貌を遂げる東京の日常にあって、この浅草駅の出入り口はまさに驚愕の存在。最近の東京メトロのCMでは最新路線の新しい設備や駅ばかり紹介されているが、同会社地下鉄の歴史をアピールする上でも、浅草駅上屋を登場させるのも面白いのではないかとも思ってしまったりもするのだが。 ◎設計:今井兼次 ◎施工:大倉土木 ◎竣工:昭和2(1927)年12月 ◎構造:鉄筋コンクリート造 ◎所在地:東京都台東区雷門2-20 ❖土木学会選奨土木遺産2008 ★東京メトロ稲荷町駅 和風の浅草駅とは一転、アールデコ風のモダンデザインで纏められている。 ★参考文献・・・・・『スーパーガイド建築探偵術入門』 東京建築探偵団編、1986年 『都市の記憶Ⅱ・日本の駅舎とクラッシックホテル』鈴木博之氏ほか著、2005年 ★撮影・・・・・2010年3月・5月
by sy-f_ha-ys
| 2010-06-01 20:01
| ◆昭和モダン建築探訪
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Comments(2)
Tracked
from ぱふぅ家のホームページ
at 2011-10-03 22:40
Tracked
from ぱふぅ家のホームページ
at 2014-03-04 16:17
タイトル : 地下鉄浅草駅
【更新】地下鉄浅草駅の8番出口は、とてもレトロな雰囲気が漂う。階段を降りると、20軒ほどの商店が軒を連ねる浅草地下街に入る。1955年、日本で3番目の地下街としてオープンした。... more
Tracked
from ぱふぅ家のホームページ
at 2014-05-15 01:06
タイトル : 地下鉄浅草駅は日本で3番目の地下街
【更新】地下鉄浅草駅の8番出口は、とてもレトロな雰囲気が漂う。階段を降りると、20軒ほどの商店が軒を連ねる浅草地下街に入る。1955年、日本で3番目の地下街としてオープンした。... more
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by
tomocom
at 2010-06-02 16:45
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そんなに営業キロ数があったのか。昭和二年だったのか。稲荷町は立て替えじゃなかったのか。
1
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sy-f_ha-ys at 2010-06-04 09:42
tomocomさま、私たちが子供だった頃に比べ地下鉄の路線も増えましたね。
上野から浅草の地下鉄路線上の景色も、結構懐かしい感じがしていいですよ。今度自転車で探訪されてみてはいかがですか・・・・(笑)。
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