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![]() ・・・・下町風情残る向島に建つ昭和11年竣工のモダン校舎 このところの東京墨田区と言えば、現在建設中の東京スカイツリーに注目が集まっているが、そこより北へ15分ほど歩いた向島にあるのが今回紹介する区立言問小学校である。 筆者は東京多摩地域の育ちなので、これまで墨田区へは殆ど訪れたことはなかったが、ここ一年の間に何回かこの界隈を歩いてみると、美味しい団子の店や中国風の寺院や、少し懐かしい感じのする街並みがあるなど、なかなか風情ある魅力的な町だということに気付かされた。そのような下町風情残る本所向島の隅田川畔に、この言問小学校は建っている。 言問小学校は、昭和12年1月にこの近隣にある牛島小学校の児童647名、小梅小学校の児童394名を収容し開校したもので、それに伴い10年12月より鉄筋コンクリート製校舎の建設を開始、開校の一月前の昭和11年12月に竣工したのが現在の校舎だ。 また現在の墨田区(戦前は本所区・向島区)では、大正12年の関東大震災後の復興事業を皮切りに終戦まで多くの鉄筋コンクリート製小学校舎が建てられたが、今現存しているのはこの言問小学校のみだそうである。つまり墨田区最古の小学校舎ということになる訳である。 言問小学校の外観は、築74年の校舎とは思えないほど新しい。 もし戦前築の校舎という予備知識がなければ、昭和40年代から50年代に建てられたものだと思ってしまうデザインである。なお言問小学校の外観設計は、この校舎が竣工する数年前より国内の建築界で流行していた、装飾的要素を排除した〔インターナショナルデザイン〕を採用したことにより、このような古さを感じさせない造りになっている訳だ。 この言問小学校、同時期に竣工した旧新宿区立四谷第五小学校のように、当時のモダン建築の最高峰と崇められるほどの斬新なデザインは施されていない。 だが細い路地の間に凛として建つ姿を見れば、この界隈の暮らしと共にこの小学校舎が歩んできたことが窺える。スカイツリーの竣工を境にこの界隈の街並みも大きく変貌を遂げるかも知れないが、戦前から生き続ける貴重な教育施設として、この小学校舎がスカイツリー竣工後も使われ続けることを願わずにはいられない・・・・・。 ![]() ◎設計:東京市 ◎施工:大林組 ◎竣工:昭和11(1936)年12月24日 ◎構造:鉄筋コンクリート造3階建て ◎所在地:東京都墨田区向島5-14-40 ❖この建物は現役の教育施設として使われております。見学に際してはマナーを守った行動をお願いいたします。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ★参考文献・・・・・「墨田区史」 昭和34年、墨田区役所編 「墨田区教育史」昭和61年、墨田区教育委員会編 ★撮影・・・・・2009年6月、2010年5月
by sy-f_ha-ys
| 2010-05-28 06:28
| ◆昭和モダン建築探訪
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Comments(6)
横川小学校には開校110周年という看板が掲げてありますが、言問が最古の小学校になるのでしょうか?
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げすと様、はじめまして。
本文中では「台東区内最古の小学校舎」という解説をさせて頂いております。学校の歴史ではなく、校舎の築年数について言及させていただきました。どうぞご了承下さい。
「台東区内最古の小学校舎」ではなく、「墨田区内最古の小学校舎」ですよね!?
下島さま、間違いのご指摘ありがとうございます。確かに台東区と書いていましたね。訪問したのも、かれこれ13年前の事になります。
墨田区でできた順番で古い小学校は、中和小学校・江東小学校(現両国小学校)・第三吾嬬小学校とされています。最古というのは、現存する小学校建築物の内、最古という事なのかなと思って読みました。その点では、一番古い小学校建築物です。
> シゲジイさん
十数年前の私の説明不足ですが、区内で現存する最古の校舎建築という意味です。
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