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![]() ・・・・鴨川丸太町大橋際に建つ大正モダン建築の傑作 前2回に紹介した京都七条通りの建築探訪のあと、四条・三条を抜け辿り着いたのが鴨川だった。そこから遠く比叡山を望みつつ、小雪がちらつく鴨川沿いの遊歩道を歩くこと約数分、丸太町大橋の畔に大きな三角屋根をいただく茶褐色のタイル張りの建物が見えてきた。 これが今回紹介させていただくカーニバルタイムズ。現在レストランやアミューズメントパークとして再生されているこの建物は、旧京都中央電話局の上京分局として建築家・吉田鉄郎(1894~1956)の設計により大正13(1924)年に竣工したものである。 吉田鉄郎と言えば、昨年解体問題が大きく報じられた東京中央郵便局(昭和6年築)の設計者と知られる人物。 吉田は大正8年に東京帝国大学を卒業後に逓信省に入省、そののち任されたのがこの京都上京分局であった。ちなみにこの建物が竣工した年に吉田は30歳を迎えているので、実施設計をおこなったのは20代後半という若さだったという事になる。 また吉田設計の京都上京分局、そのデザインのベースはドイツの古民家をモチーフとしたものだと言われている。丸太町通りに沿いに設けられたカエルの口のような破風、途中で傾斜が変わる屋根の作りなどにその特徴が表れていると言えるだろう。 なおこの類のドイツ風デザインは〔ユーゲントシュティル〕と呼ばれるもの。また国内では、建築家・関根要太郎が大正期の半ばより既にこの類の作品を設計・発表しており、建築デザインが目まぐるしく変化を遂げていたこの当時の感覚では、少し新鮮味は欠けるものだったと思われるが、吉田はドイツ風デザインで真っ向勝負を挑んだ。 そして、いつもこの建物を見るたびに思うのが、その存在感の強さ。個人的には吉田設計の京都上京分局には、時代の流行に左右されない芯の太さのようなものをも感じてしまうのである。吉田の作風はこののち、ドイツ表現派、インターナショナルデザインへと変貌を遂げているが、その芯の太い骨太な感覚は、東京中央郵便局をはじめ吉田の諸作品にも相通じていると思う。 また京都という土地柄もあるのだろうか、この上京分局からは日本の伝統建築の印象すら抱いてしまったりもする。京都の庭園のように哲学的な奥の深い、吉田鉄郎作品。京都の悠久の歴史と比較すれば、この建物の歴史は短いが、「京都らしい」味が出た名作と言えるのではないだろうか・・・・。 ![]() ◎設計:吉田鉄郎(逓信省) ◎施工:清水組 ◎竣工:大正13(1924)年 ◎構造:鉄筋コンクリート造り3階建て ◎所在地:京都市上京区丸太町通河原町東入ル ❖国登録有形文化財 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ★参考文献・・・・「都市の記憶 美しいまちへ」 鈴木博之氏著、2002年・白揚社 ★撮影・・・・・2010年1月1日
by sy-f_ha-ys
| 2010-01-13 14:13
| ◆大正モダン建築探訪
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Comments(2)
このデザインも時代を超越していますね。
いつまで経っても新鮮に目に映ると思います。
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ayrton_7さまの仰る通り、この建物は時代を超越した美しさがあると思います。
もしこの建物が函●市にあったなら、市に払い下げられて今頃中途半端なレプリカが建てられているでしょう。 近代建築の保存に関しても、誠意を持っておこなっている京都って、やはり凄いなと思った今回の訪問でした。
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